下町の小さな宿屋 シティペンション ゼム
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飲食系

「大吉」さん。

夕方時間が出来たので、近所に新しく開店した店で夕飯にしようと出かけてみれば「本日、夜の営業休業」の貼り紙。さてどうしようかで、ふと思い出した池波正太郎が訪れたと言う浅草橋の洋食屋、そこに行ってみようとスマホで調べてタクシーで向かいました。「洋食大吉」さん、「まだ微かながらも大川端の名残をとどめている柳橋の花街の近くにあるこの洋食屋を見つけて、ぶらりと入ったのは、今年の二月ごろであったかと思う」(『新しいもの古いもの』(著・池波正太郎/講談社)より)で始まるエッセイで紹介されてます。下町の雰囲気、オープンキッチンの良い感じの洋食屋さん、写真はカキフライとお店自慢のロースカツ、油がしつこくなくてペロリと行けました。池波正太郎が最初に勤めたのは当店の近所、兜町界隈の株屋さん。エッセイには当時、池波先生が食べ歩いたの飲食店が多く登場するんですが、それは戦前の話、さすがに今では存在してないのが残念。資生堂パーラー、浜町藪そば、神田藪そば、いせ源、etc、エッセイを参照に食べ歩くのも楽しいもんです。